COLUMN
コラム
万能食材! 油揚げのアレンジ術
日本の食卓に欠かせない「油揚げ」。
味噌汁の具やきつねうどんの主役、煮物など、控えめながらも確かな存在感で料理を支える万能な食材です。豊富なたんぱく質を含み、何よりもその独特の食感と、出汁をたっぷり吸い込む懐の深さ、焼けば香ばしくパリッと仕上がる変化自在さが最大の魅力です。しかし「いつもの食べ方」に固定されてしまっていませんか? 本コラムでは、食卓に取り入れやすい定番の簡単アレンジレシピをご紹介します。
基本アレンジ① パリッと香ばしい炙り焼き、生姜醤油がベスト!
これぞシンプルイズベストな一品
油揚げをトースターやグリル、フライパンで焼き、表面がパリッと中がふっくらするまで火を通します。熱々の油揚げに、すりおろた生姜と醤油をかけるだけ。

基本アレンジ② さっぱり!ねぎと大根おろしで
さっぱりした大根おろしとコクのある油揚げが相性抜群
これもパリッと焼いた油揚げに、たっぷりの大根おろしと刻みねぎをたっぷり乗せて、しょうゆやめんつゆをかける基本アレンジです。食卓にもう一品加えたい時に重宝します。パラパラっと一味をかけたり、スダチをかけたりするのもおすすめです。ポン酢で食べても美味しいですよ。

基本アレンジ③ “大豆 on 大豆” 納豆のせ油揚げ
油揚げに納豆をのせるだけで完成
どちらも大豆が原料だから味のハズレなし。油揚げを先に焼くか、納豆をのせてから焼くかはお好み次第ですね。

基本アレンジ④ やみつき!ピリ辛一味マヨ醤油
とっても簡単な「居酒屋風おつまみ」レシピ
油揚げをカリカリに焼き、マヨネーズと醤油、一味唐辛子を混ぜたピリ辛ソースにディップして食べてみてください。マヨのコクと一味のピリッとした辛さがアクセントになりお酒がすすみます。

基本アレンジ⑤ ねぎみそ田楽
ご飯のお供やお弁当のおかずにも最適な定番アレンジ
味噌、みりん、砂糖、ごま油で作った甘辛い味噌だれに刻みねぎを混ぜ、軽く焼いた油揚げに塗って、再度トースターで焦げ目がつくまで焼きます。ごま油の香りが食欲をそそり、甘じょっぱいねぎ味噌と油揚げの相性は抜群。

とろ~り!キムチチーズ焼き
油揚げで刻んだキムチとピザ用チーズを挟んでトースターで焼くだけのスピードレシピ
熱でとろけたチーズとキムチの発酵食品同士の旨味が絡み合い、ジャンキーでやみつきになる美味しさです。油揚げを2枚使えばボリュームも大満足です。仕上げにごま油をたらしたら韓国風の味わいに。

ふっくらジューシー!定番みそ汁の具
油揚げを細切りにして入れる定番の食べ方です。出汁の旨味をたっぷり吸い込んだ油揚げのじゅわっと感が、味噌汁に深いコクと豊かな風味をもたらします。軽く炙るとさらに旨みアップ。どんな具材とも相性が良く、汁物の名脇役としての力を発揮します。

大事な旨み!油揚げときゅうりの酢の物
軽く焼いた油揚げを細切りにして、きゅうりやわかめなどと合わせ、甘酢や三杯酢などで和えるアレンジ。油揚げのコクが酢の物全体の旨味とボリュームをアップさせ、物足りなさを感じさせません。さっぱりとしながらもコクのある、副菜にぴったりの一品です。

出汁がじゅわっと染みる!王道のきつね
甘辛く煮付けた油揚げを、温かいかけうどんに乗せる王道の食べ方。じゅわっと出汁が染み出す油揚げは、まさに至福の味わいです。電子レンジでつくれる簡単レシピをご紹介しますので、ぜひお家で作ってみてください。

ごま油香る!油揚げナムル
あっという間にできる、もう一品欲しいときの万能副菜
茹でた季節の野菜と細切り油揚げを、ごま油、塩、鶏がらスープの素などで和える中華・韓国風のスピードアレンジです。和風顆粒だしでつくれば簡単お浸しにもなりますね。油揚げを事前に焼いて水分を飛ばすことで、旨味を吸収してさらにおいしく仕上がります。どんな野菜とも相性抜群、もやし、ほうれん草、人参など、冷蔵庫にあるもので手軽にもう一品作れます。仕上げにすりごまをかけることで風味もアップ。

旨味を閉じ込めた炊き込みご飯
炊飯器に米と具材と調味料をセットする際に、細切りにした油揚げを加えます。油揚げが調味料と他の具材の旨味を吸い込み、お米一粒一粒に深い味わいとコクを与えます。炊き込みご飯の素を使う時もぜひ入れてみてください。

油揚げは、和風、洋風、中華風まで、どんな味付けも受け止める「万能食材」です。
安価で常備しやすく、焼けば香ばしく、煮ればコク深い。これほどまでに多様なポテンシャルを持つ食材は他にありません。
今回ご紹介した簡単アレンジをヒントに、今夜の食卓にひと品添えてみてはいかがでしょうか。






